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─ 第10回 道の神仏─ |
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| このコーナーは、東京の街角の何気ない風景の中に私達の日常的なデザインの原形をたずね、気ままな散歩を楽しんでいます。──といいつつ、実はこのコーナーの執筆は事情により2年余ぶり。そして復活第1弾の今回のテーマは「道の神仏」。
近年若い人が、日常的にていねいに作法を守って寺社参りをする姿をよく見かけますが、時にはこのような路傍の神仏にも目を注ぎ、自分流のお参りを通し先祖の祈りに思いを馳せてみてはいかがでしょうか? |
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■川島商店街を守る2箇所のお地蔵様-1 |
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■川島商店街を守る2箇所のお地蔵様-2 |
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川島通り商店街は、新宿方向に向かって緩やかなカーブで500〜600メートル程伸びていますが、その最奥を辿っていくと小振りな三叉路に出ます。2箇所目のお地蔵様はここに鎮座する「向台子育て地蔵尊」です。 寛政8年、旧本郷村の念仏講の仲間が「子供と道行く人の安全を願い建立」したと解説されていますが、この道は古い物流などの通い道であったらしく、台座には「右ぞうしき道、左はたがや道」と刻まれています。撮影者=私は青梅街道を背に南に向かって撮影していますので、右手は西、川島商店街に連なり、左は南、幡ヶ谷方面に向かっていて、このお地蔵様は分岐点の大事な道標にもなっていたわけです。(なおこの道は、撮影者の後ろで左手にカーブして新宿方法に向かっており、道々静かな住宅街を縫って点々と畳店、たばこ店、飲食店、ふとん店、郵便局など並んでいます)
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| このお地蔵様は川島通り商店街入口の「川嶋地蔵尊」と同様、屋根は簡素ながら優美なそりをもち、頂点に「ギボシ=擬宝珠」(ネギ坊主型の飾り)を頂き、お決まりの赤いのぼり旗、後ろは板柵、床は土間(コンクリート)で台石にお地蔵様が載っています。ただ、ここのお地蔵様の大きな特徴は、他にもしばしば見られる、個人の住宅にめり込んだ形となっており、住人の方はこのことを折り込んで家を新築されたことになります。また前面は、(病気がちの子供が無事立派に成長したお礼などでしょうか?)紫のまん幕が奉納されて雨露から守られ、また威厳を表しています。 じつは筆者もよく通る道でそのつどお参りしていますが、いつもきれいな花が御供えしてあり、子育て地蔵のせいかよく新しい千羽鶴が掲げられていて、若いお母さんが子供とお参りしながら「いつも見守ってくれてありがとう、と言うのよ」などと教えていたりします。 いつも思うのですが、住民から慕われて大事にされている仏やお社は、それを何倍にも増幅して元気なパワーを人々に与える力を備えているような気がします。
また、つい最近まで管理者の方から参詣者へのメッセージとして「あなたの生き方」という貼り紙がしてあり、いつも心暖まっていました。今回はこのメッセージを借りてこの稿を終わりにしたいと思いますが、このあとも「道の神仏」の小さな旅はまだまだ続きます。
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