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─ 第9回 玄関の松─ |
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OFFICE CUBE代表 水野詩都子 |
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| このコーナーでは、東京の街角の普段の姿や何気ない風景の中に、私達の日常の生活デザインの原形をたずね、気ままな散歩を楽しんでいます。 唐突ですが、今回のお題は「玄関の松」です。お正月の門松との関連で?と言うわけではありません。 |
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| ■由緒正しい立派系 |
そもそも、松ほどそれぞれの姿が個性的な樹木もそうそうはないでしょう。例えば海岸の松林等を眺めても、一本一本が個性を主張して勝手な枝振りをのばし、その面白さが昔から日本人に好まれてきました。 ましてやその松を庭や玄関に植えるとなったら、その家の主人は一層、自分の家だけの個性豊かな姿を求めようとするでしょう。松はそれ自身の勝手な成長の面白さを楽しむこともできれば、主人の好みにあわせて整形することによっても趣の深い姿を見せてくれます。
そしてその中に多く散見され、日本情緒豊かな彩りを添えているのが「玄関の松」です。当時のままのような瓦屋根の日本家屋にしつらえられた歌舞伎門に、これほど相応しい樹木はないでしょう。ここでは丹誠込めた枝振りの松が、建築の重要な一部分として、家にすばらしい個性と風格を与えています。
これらのように、松は単独よりも周辺の豊かな緑の中に置くことで、より個性がいきいきと輝いて見えます。 |
| ■松が主役の玄関系 |
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しばしば見られる光景として、このように「玄関の松」ではなく「松の玄関」のようなお宅があります。
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| ■モダンなあしらいの松 |
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ところで最近、ちょっとモダンにアレンジした歌舞伎門風の門をところどころで見るようになりましたが、そんなところにもさり気なく小さな松をあしらっているのが左の写真です。あまり作り過ぎない自然な風情の生け垣と、ちょっと小枝を差し掛けた松が、風雅な門によく調和しています。 右の写真は、洋風の軽やかな門扉の両側に対で松が植えられた風景です。ここでもあまり作り過ぎず自由にのびた松が、他の植栽にない新鮮なイメージを与えています。
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