■昨年多くのクライアント様に感じたこと
最近、特に個人の依頼者の方と接して印象強く感じるのは、明快な目標とビジョンをきちんと持ち、自分の言葉で語り、具体的なイメージもしっかりたずさえて積極的にアプローチして見える方が多い、ということです。
デザインで成功するには、クライアント様がまず熱意とできるだけ明快な目標やコンセプトを持っておられることが重要ですが、従来は一通り依頼事項を説明すると後はお任せ、という方がかなり多かったと思います。ところが最近は、かなり急激に前者のクライアント様のようなケースが多くなり、昨年中もクライアント様の熱意に動かされるような形で、いろいろエクサイティングな、また楽しい案件を扱わせていただきました。
アナログ時代からデザインに携わるものとしては、感慨深い物があります。
■自分の頭で考え、自分の意志で行動する 過去には日本人は集団行動は得意だが「個人」「個」の意識や自覚は乏しい、育っていないという共通認識があり、バブル期を通じて社会的な規範や一般常識に合せようとする「横並び」精神が美徳の様に語られた時代が長かったと思います。高度成長を支えた「改善」や「提案」、「トップダウンからボトムアップへ」、一方「脱サラ」などもこの範囲内でのことだった気がします。
ところが近年は、起業や経営を考える人々ばかりでなく普通に就労する人々も、横並びから自己主張の時代に入り、善し悪しや質はともかくとして、ようやく「個人」や「個」の意識が日本人一般に定着しつつある様に見えます。家庭内から地域活動、さまざまな社会的活動に至るまで、今や人々は誰もが周囲に合せて無難に暮らすのではなく、時代背景と相まって、自分の頭で考え、自分の意志で行動することが当たり前になりつつあるのです。
■盛り上がる個人事業の情報発信
ここで気付くのは前述の様な背景のもと、個人事業主の情報発信サイトの百花繚乱です。
全体に一目見て強い熱意や明快なコンセプトが感じられ、自作であってもかなり研究して完成度の高い物や、工夫や独自性溢れるもの、はじめはプロに依頼しつつも明快な目標やコンセプトを熱心に伝えて希望の内容を実現している物など、実にイキイキと魅力的なサイトが多く、私どもも改めてサイト製作やデザインの原点を見る思いがし、逆に刺激を受け謙虚な気持ちになります。
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